【新規計画】京都市立新道小学校跡地を宿泊施設に再生、花街・宮川町を象徴する歌舞練場も建て替え〈20/12/8新規〉


2013年3月に閉校した京都市立新道小学校(京都市東山区)の跡地が宿泊施設として生まれ変わる。京都市は跡地活用の事業者を募集し、NTT都市開発(東京都千代田区)を選定し、基本協定書を結んだ。合わせて、花街「宮川町」の象徴である歌舞練場を建て替え、地域施設とともに新築する計画だ。

【全体構成】

新道通と大和大路通に挟まれた市立新道小学校跡地の敷地約4000平方㍍にホテルを整備し、新道通と宮川筋の間の敷地約2300平方㍍に歌舞練場や地域施設を整備する。コンセプトは「街の記憶の継承」と「新たな共存価値」の創造。花街・宮川町と新たな宿泊施設、新道地域が共存することで、次世代に向けて花街文化の価値向上につなげる。

【宿泊施設の完成予想イメージ】

宿泊施設は、歴史的景観と調和した伝統と格式を尊重したデザインとし、新道通と大和大路通の両方にエントランスを設けて、街と宿泊施設の連携や回遊性を高める。災害時には一時的な避難場所としてロビーを開放する。

【歌舞練場の完成予想イメージ】

歌舞練場は、大屋根を保存し、地上は2層で連続する宮川筋の茶屋様式の町家とデザインを調和させる。地域施設は、児童館、多目的ホール、備蓄倉庫などを備え、大雨などの災害時にも安全な防災拠点としての機能を果たす。

【地域施設の完成予想イメージ】

建設地は、京都市東山区小松町130ほか。

【新道通の完成予想イメージ】