【新規計画】南海・なんば駅南側でホテル2棟、オフィス1棟の開発が本格化、23年上半期の完成めざす〈20/11/6〉


南海・なんば駅南側の駐車場として使われてきた敷地でビル開発が本格化している。敷地は大型商業施設「なんばパークス」の南側で、土地をA、B、Cの3敷地に分けて、ホテル2棟とオフィス・商業ビル1棟の計3棟を建設する。34階建ての超高層ホテルはすでに4月に着工しており、B敷地のオフィス・商業棟も近く工事を始める。3棟とも2023年の上半期に完成する予定で、なんばエリアの新たな賑わい施設として注目を集めそうだ。

【全体を3敷地に分けて開発する】

敷地は、北になんばパークス、東に南海本線の高架、西に家電量販店「LABI1なんば」、南に道路を挟んで住宅展示場「なんば住宅博」に囲まれてエリアで、敷地全体約9000平方㍍はニッピ(東京都足立区)が所有している。土地を南北に分け、北側をA地区、南西側をB敷地、南東側をC敷地として開発する。

【A敷地にはセンタラ・ホテル&リゾートのホテルが日本初進出する】

先行して4月に着工したのが、34階建てホテルを建設するA敷地(約4400平方㍍)。タイ・バンコクのセンタラ・ホテル&リゾート、大成建設(東京都新宿区)、関電不動産開発(大阪市北区)の3社が出資する特定目的会社が建築主となり、高さ140㍍、延べ約3万9000平方㍍のホテルを建設する。センタラ・ホテル&リゾートが日本初進出となるハイエンドホテルを運営、客室数は515室で、フィットネスセンターや多彩なレストランと宴会施設なども備える。現在は掘削・山留工事を進めており、23年7月の開業を見込む。

【手前がB敷地、右奥がC敷地で更地になっている】

B敷地(約2500平方㍍)には、南海電気鉄道などが出資する特定目的会社が14階建て延べ1万9700平方㍍のオフィス・商業ビルを建設する。建物高さは58㍍。近く着工し、23年1月上旬の開業を予定している。

【C敷地に建てる京阪系のホテル】

最後に着工するC敷地(約2000平方㍍)には、大成建設、関電不動産開発、南海電気鉄道の3社が9階建て延べ約9300平方㍍のホテル・店舗を建設する。ホテルは249室で、京阪グループのホテル京阪(大阪市中央区)が「(仮称)ホテル京阪なんばグランデ」として運営する。1階にレストラン1か所、最上階の9階にはクラブフロア専用ラウンジを設ける。開業は23年春としている。

建設地は大阪市浪速区難波中2丁目。3棟合わせた延床面積は約6万8200平方㍍で、ホテルの客室数合計は764室となる。

【23年上半期に3棟とも完成する】