【新規計画】大阪・茨木市初の超高層がいよいよ誕生か!?阪急茨木市駅前に45階建てマンション計画が浮上〈20/9/29新規〉


大阪府茨木市内で初めてとなる超高層マンションが阪急・茨木市駅前に誕生しそうだ。駅西口の老朽化したビル2棟と市営の立体駐車場を一体的に再開発し、45階建て程度の超高層マンションや、低層の商業施設に建て替える。マンションの高さは約150㍍になりそうだ。建物の整備と合わせて駅前交通広場や道路を一新し、茨木市の玄関口を再生する。

茨木市駅西口は現在、駅前交通広場を囲むように、ソシオ1茨木ビル、ソシオ2永代ビル、市営駐車場が建っている。ソシオ2棟はいずれも1970年の竣工で、完成から50年が経ち、老朽化が進んでいた。

【いずれも70年に竣工したソシオ1(右)とソシオ2(左)】

計画する「阪急茨木市駅西地区第1種市街地再開発事業」は、駅前交通広場を現在の約7400平方㍍から約4000平方㍍にコンパクト化し、バスやタクシーなどの公共交通に限定し、大学や企業などの一般交通は建設する住宅棟の南側に新たに設ける交通広場に振り分ける。

現ソシオ1跡地などには低層の商業施設を、現市営駐車場跡地などには超高層の住宅棟を建設する。建物の延床面積は合計で約6万5000平方㍍を計画している。再開発の事業パートナーは阪急阪神不動産(大阪市北区)などが務めており、住宅棟は同社の分譲マンションブランド「ジオ」になる可能性が高い。

建設地は茨木市永代町で、駅前交通広場や道路などを含めた全体の敷地面積は約2㌶。工事が始まるのは、順調にいけば2023年度からになりそうだ。

【ビル2棟と立体駐車場の計3棟を一体的に再開発する】

〈茨木市初の超高層計画は他の場所だったが、幻に終わる〉

今回のプロジェクトが実現すれば、茨木市内で初の超高層建物となる。市はこれまで建物の高さを43㍍以下に制限していたが、「超高層建築物の立地に関する基本的な方針」を18年12月に策定し、駅前の4エリアに絞った上で超高層ビルの建築に道を開いた。

今回の計画以前に、実は別の場所で初弾案件となるプロジェクトが動いていた。

それは、JR総持寺駅前に大京(東京都渋谷区)などが計画している「ライオンズ茨木ニューシティ」のC街区。40階建ての超高層マンションを新築する計画だった。

しかし、公共公益性や長期的な持続可能性などで市との協議が難航、事業者側がタワーマンションの計画を断念し、最終的に14階建てマンションに計画を変更、茨木市初となる予定だった超高層プロジェクトが幻に終わった。それだけに、今回の計画が実現し、茨木市内初の超高層が誕生するかに注目が集まりそうだ。