【新規計画】パソナが淡路島に計画する“空中座禅道場”の建設予定地に行ってみた〈20/9/26新規〉


パソナグループ(東京都千代田区)が兵庫・淡路島に計画する宿泊施設「空中座禅道場」。木製の格子とガラスの外観が特徴的な建物で、客室数は24室。淡路市内の山中にこれから建設する。本社機能の一部を淡路島に移転する同社。今回の建築物もその関連施設とみられ、斬新なデザインもあり、注目を集めそうだ。

淡路島のもっとも神戸側のインターチェンジ(IC)の淡路ICを降り、県道157号(佐野仁井岩屋線)を西に進んだ山間に整備する。県道から建設地に降りる接道は草が生い茂り、現時点では工事が始まっている様子はない。ただ、衛星写真を見ると、道路から南側には樹木を伐採し、更地になっている土地があることを確認できる。

【県道から建設地を眺める】

建物は道路から後退させ、周囲の森林を残し、建物が目立たないように配慮、建物の出入り口は県道から約5㍍低い位置に設ける。宿泊施設は地上2階が鉄骨造と木造、地下1階がRC造の延べ約970平方㍍と完成イメージから受ける印象に比べるとコンパクトな建物だ。

周囲の山林への眺望をなるべく遮らないように、座禅ステージを設ける2階は壁面をなくし、建物の透明度を高めたデザインとなっている。座禅ステージは、床を木デッキ、軒天井を木板で仕上げる。景観的に目立たないように機械室は地中に埋める。

建設地は、淡路市楠本場中の敷地約2500平方㍍。土地は個人からパソナグループが2018年1月に取得していた。日本初の体験型エンターテインメントアニメパーク「ニジゲンノモリ」など同社の関連施設からも比較的近い。

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