改修工事が進む大丸心斎橋店の北館(大阪市中央区)に、核テナントの「パルコ」のほか、近隣ビルから移転する「東急ハンズ」、さらにシネマコンプレックス「イオンシネマ シアタス」が入ることが分かった。1階にはフランスの高級ブランド「エルメス」が出店、9月19日に開業する。パルコや東急ハンズなども今秋に開業する予定で、大阪・心斎橋の新スポットとして注目を集めそうだ。
【心斎橋パルコが9年ぶりに復活する】
2011年9月に閉店した「心斎橋パルコ」が、9年ぶりに心斎橋に戻ってくる。北館のうち、地下2階から地上7階に入る。全国に17か所あるパルコだが、関西では唯一となる。4階にはパルコが新規事業として取り組むコミュニティ型ワーキングスペース「スキーマ」(面積375平方㍍)の第一弾施設が入る。月額利用(フリーアドレスプラン(アフター5・週末)月額1万5000円など)のほか、フリーアドレスエリアや会議室のドロップイン(一時利用)も可能だ。
9月6日に現店舗での営業を終える「東急ハンズ心斎橋店」は、移転期間などを経て、今秋中に大丸心斎橋店北館でリニューアルオープンする。東急ハンズ心斎橋店は1999年に開業、21年の時を経て引っ越す。現在、「心斎橋がやっぱり大好き市」を開催中だ。
【現在の東急ハンズ心斎橋店】
【「心斎橋がやっぱり大好き市」を開催中】
上層階に入るとみられるのが、「イオンシネマ シアタス」。映画館(シアター)に新たな付加価値を“足す”という意味を込めた「シアタス」は、新しいシネマコンプレックスのスタイルを目指し、映画の上映だけでなく、音楽コンサート、スポーツなど、さまざまなコンテンツを上映、2017年に開業した「シアタス調布」(東京都調布市)に続き、2施設目となる。
【1階のエルメスは9月19日に開業する】
北館は、19年9月にオープンした本館と道路上空で接続、一体的な施設となる。北館の規模は地下2階地上14階建て延べ5万8477平方㍍で、約40億円を投資し、改修している。当初は21年春の開業だったが、半年前倒しした経緯がある。
【北館(左)と本館(右)を道路上空で接続する】